2014年02月06日
宮里そばのカレーライス

名護市に住みはじめて、もうすぐ2年。
様々なものを食べてきて、もう最後の秘境といっていいでしょう。
『宮里そば』のカレーライス。
『宮里そば』 のスパゲティを食べてから1年。
ようやくこの秘境メニューを食べることができました。
名護市にある老舗の沖縄そば屋『宮里そば』。
地元名護市の方はもちろん、沖縄県民なら知らない人はほとんどいない有名店です。
観光ガイドにも必ずといっていいほど掲載されるこの店は、早い時間から夕方まで、地元の常連、県内からのお客さん、そして観光客でいつも賑わっています。
そんな中にある異色のメニューが、スパゲティとカレーライスです。
あらためて『宮里そば』のメニューを見ていくと、ソーキそば500円、三枚肉そば500円、そば小400円、カレーライス400円、スパゲッティー400円、ごはん100円、トースト100円という構成になっています。
今回は、カレーライスをいただきました。
見た目から懐かしい、食堂カレーの醍醐味といえる、黄色いカレー。
スパイシーさとは無縁の驚くほど、マイルドなカレーです。
具材は、大きめのニンジンと、玉ねぎ、鶏肉のシンプルな構成です。
感想は、普通に旨いカレーです。
おそらく見たイメージままの味かと。
最近では、高級店以外でも、スパイスなどにこだわる飲食店も増えていますが、それとは真逆の方向性のカレーです。
それにしても、超がつく人気の沖縄そば店で、なぜカレーライスがメニューにあり続けるのか。
9割が沖縄そばを食べるのに。
その答えを想像しました。
『宮里そば』は変わらないそのままで、変わったのは私たちの方なんですよね。
美味しくて、喜ばれるものを安く提供する。
そんな姿勢でずっと営業を続けている『宮里そば』。
驚異の500円で販売しているソーキそばも、美味しい沖縄そばの味を維持しているのも、お客さんを心底大切にしているからなんだと思います。
喜んでカレーライスを食べる地元のお客さんが、少なくても居続けるから、止めないんじゃないかと勝手に想像しました。
カレーライスの味と一緒で、この優しさが『宮里そば』の姿勢なんだと思います。
最初の姿勢を維持し続けることは、美味しいものを出すことよりも、ずっと難しい。
だからこそ、たくさんの人に愛される老舗『宮里そば』。
またカレーライス食べにきます。